Skip to main content
Entoten
FacebookInstagramPinterestYouTube

Menu

Skip to content
  • 作品
  • ブログ
  • 地図
  • Press
  • USA
Sign In Search

最近の投稿

  • 東京オリンピック記念 五輪大根鼠図てぬぐい アユミ・ホリエ
  • Craft from America 2020 at Hankyu Umeda Souq
  • アメリカの手仕事展2019 終了いたしました
  • 革新と色彩:陶芸家リディア・ジョンソン
  • 誠実なうつわ:陶芸家スティーブン・ロルフ

カテゴリー

  • 作家
    • アリス・オグデン
    • アユミ・ホリエ
    • サラ・ニシウラ
    • ジャロッド・ダール
    • スティーブン・ロルフ
    • バーディー・ブーン
    • ナン・ケネディ
    • マーシャル・シーツ
    • マーク・ディゲロス
    • リディア・ジョンソン
  • 陶芸
  • 木工
    • グリーンウッドワーク
    • クーパリッジ
    • バスケット
  • 布
    • キルト
    • トートバッグ
    • ウール
  • ミンゲイ
  • イベント

Recommended Posts

  • 東京オリンピック記念 五輪大根鼠図てぬぐい アユミ・ホリエ

  • Craft from America 2020 at Hankyu Umeda Souq

  • アメリカの手仕事展2019 終了いたしました

  • 革新と色彩:陶芸家リディア・ジョンソン

  • 誠実なうつわ:陶芸家スティーブン・ロルフ

カテゴリー: 布

画家がキルトを作る理由:サラ・ニシウラ

By:
Ai Kanazawa
2019年5月15日キルト サラ・ニシウラ

サラ・ニシウラのキルトのプレビューを見るー>

シカゴに住むサラ・ニシウラのキルトは大胆な抽象画のように美しい。

サラ・ニシウラのキルト

ブラウン大学でビジュアルアーツを勉強したのち、ペンシルバニア美術アカデミーで美術修士を取得したサラは、画家としてのキャリアを一旦始めたが、のちにキルト作りに転換。その理由は、キルトは手で触れるために作るもので、絵画は見るだけのものだからという。

絵は筆を介して表現をする、でもキルトの場合はすべて手で作って表現ができる。そして手の感触はキルトを見る人、使う人にとって大事な要素であるとサラはいう。だからキルトの意味は、絵画よりも深いとサラは思うのだ。

サラ・ニシウラのキルトのテクスチャー

キルトはフラットなことがない。ギャラリーで飾られている時やパソコンの画面では一見そうだが、表面の縫い目がテクスチャを作っている。膝の上に載せたり、たたんだり、よじれたりして動きに沿ってキルトは変わる。だからサラはキルトは絵画よりも体に沿って動く着物に似ていると思うのだという。彼女が主に大正時代の着物のデザインなどにインスピレーションを受けているというのも納得だ。

サラ・ニシウラ

サラの父方のご家族は日系人で、第二次大戦の際に強制収容所に収監された。大工だった彼女のおじいさんは、木片を集めて、同じく収容された仲間たちのために仏壇を建てた。再利用の生地を集めてキルトを作ることが、なにもない収容所で人々のために美しいものを作り上げた自分の先祖の伝統を繋いでいると彼女は感じている。

 

 

 

 

羊飼いナン・ケネディのバイオリージョナリズムにかける情熱

By:
Ai Kanazawa
2019年4月2日ウール ナン・ケネディ

ナン・ケネディのブランケットプレビューを見るー>

ナン・ケネディNanne Kennedy と会話をすると、再生可能エネルギー、生命地域主義、持続可能性などという用語が次から次へと出てくる。そしてナンは用語を使うだけでなく、日々実行している人である。

メドークロフトファームで放牧される羊たち (写真提供 アユミホリエ)

ナンはアメリカの北東、メイン州のメドークロフトファームという羊牧場の経営者。20年に渡って交配した羊から取れる極細グレードのウールを生産し、その高品質な毛糸使ってブランケットやセーター、そして毛糸などの商品を作って販売している。

忙しいナンの一日は、主に畜産に関連した厳しい仕事をこなしながら過ぎる。水やり、繁殖、出産など、約百頭の羊を一人で世話をしている。ナンの羊たちは広大な牧草地のなかで自由に放牧されている。

羊の世話をするナン・ケネディ (写真提供 アユミホリエ)

メイン州の長く寒い期間も彼女に休む時間はない。冬の間は牧場や設備の定期的なメンテナンスなどの仕事があるからだ。

牧場のフェンスを修理するナン (写真提供 アユミホリエ)

養羊に関わる知識と同様に、ナンが特に誇りを持っているのが彼女が独自に開発した毛糸に色を付ける技術。ナンの毛糸は天然素材と無機顔料を使って作ったオリジナルの染料で染められている。

海水とお酢そして日光で染められた毛糸 (写真提供 アユミホリエ)

オリジナルの染料で、浴槽に地元の海水とお酢を加え自ら設計した太陽電池で水をあたためながら毛糸はゆっくりと染められてゆく。

原料となるウールの扱いから見ても、ナンの自然に対する配慮は明らかである。例えば、通常は羊毛から異物を除去する際に強い加熱や硫酸スプレーを施すが、これらのことは環境に悪いだけでなく、ウールが後に肌に触れた際にちくちくする原因になるので一切行なわない。また、ウールは強い洗剤で洗浄せず、石けんを使って洗う。

毛糸をすすぐ様子 (写真提供 アユミホリエ)

 

ナンのバイオリージョナリズムへの情熱は毛糸で終わらない。彼女の販売しているメインブランケットは、すべてメドークロフト農場から5時間以内に位置しているアンティークの織り機で織られたもの。以前は活気のある織物生産地であったニューイングランドの産業を支え続けたい彼女の大事なこだわりである。

メインブランケットとナンの手 (写真提供 アユミホリエ)

 

ナン・ケネディは農業や中小企業がどのように理想主義と実用主義を両立できるか例示してくれている。そして今日もやすむこと無く、その実現のために人生を捧げている。

ともだちトート:Studio KotoKoto X Ayumi Horieコラボレーション 2014

By:
Ai Kanazawa
2014年11月7日トートバッグ アユミ・ホリエ

アメリカでデザインして日本で作ったともだちトート

えんとてんの前身、Studio KotoKotoの2周年を記念して、日米合作でうまれたトートバッグ。メイン州で活動する陶芸家のアユミホリエがデザインしました。

ともだちトート 赤&シルバー

アメリカで熱狂的なファンがいるアユミのかわいい動物たちが描かれた作品は、年に数回のオンライン販売では30分ほどで100点以上完売してしまうほど大人気です。そんな彼女がともだちトートのために描いてくれたのは、仲良しのうさぎとヒキガエルが牡丹の夢と息を分かち合っている姿。日米のフォークアートと漫画に影響を受けたというアユミのユーモラスな説明によると「うさぎもかえるも跳ねるでしょ、だからともだちなの。ともだちは似てるところがあるから」とのこと。

ともだちトート 青&シルバー (写真提供アユミホリエ)

トートの形や手紐の長さは、使い心地と耐久性にこだわりました。スーパーでのお買い物で汚れても洗濯機で丸洗いができる丈夫なトートバッグです。
底は円型で、沢山お買い物をした時はバケツ型に、肩から掛けた時は体にフィットするシルエットになっています。内側のポケットには貴重品や携帯などが収納でき、バッグのくちがひらかないように片手で外せる留め金付きです。

片手で外しやすいバック口の留め金

帆布:尾道帆布

日本でトートを作るからには材料も日本で作られている帆布を探そう!と本州を北から南まで探した結果、尾道の帆布屋さんを探し出しました。

尾道帆布 糸を縒る機械

広島県にある株式会社尾道帆布は今年で創業80年になる帆布工場です。1900年代初期の瀬戸内海は、石炭を九州から大阪に輸送するためにたくさんの帆掛け船が行き来していました。尾道帆布は5年に一度ほど新調しなければならないその帆掛け舟の帆を提供する会社として始まりました。

尾道帆布のシャトル織機

その後、船の動力は帆からエンジンに変わりましたが、戦後の日本では田舎で採れた農産物を都市部へ運ぶトラックのカバーとして、帆布は沢山の需要がありました。通気性があって水を吸収する自然素材は農産物輸送に最適だったのです。

尾道帆布の社長高橋さんと息子さん

1960年代になると帆布は化学繊維に押されて下火になります。社長の高橋さんのお話では、当時と比べて生産規模は大分小さくなり、現在は5人の従業員で営業されているそうです。

今回、尾道帆布さんを訪れる事ができて大変光栄でした。尾道の町には工房尾道帆布というお店があって、地元のNPO法人の方達が素敵なバッグを作って販売しています。自然素材がもっと見直されて、これからも尾道のシンボルとして尾道帆布さんには営業を続けていって欲しいと願っています。

制作:小薮工芸

小薮工芸さんは愛知県知多半島に拠点を置く、ちいさな鞄工場です。日本で売られているほとんどの鞄が外国製という厳しい環境の中、小薮工芸はその高度な技術によって現在も国内外で頼られている職人一家です。

小薮工芸で作業する小藪さん (写真撮影タナカトシノリ)

ともだちトートを試作している段階で、一番の問題となったのが手紐の複雑なステッチでした。厚手の帆布トートには通常白い糸で目立たないようにステッチを入れるのですが、あえて色のついた糸を使って複雑な縫い目があるデザインなので、小薮工芸さんの技術があってこそ完成したともだちトートバッグでした。

丈夫な帆布に複雑なステッチをほどこす小薮工芸さんの技術 (写真撮影 タナカトシノリ)

現社長の小藪さんは先代のお父様が故郷を離れて東京で設立した鞄工場を引き継いだ際、家族の故郷である美しい知多半島に工場を戻したそうです。故郷に帰る事は育ち盛りの家族にとって理想的な決断だったでしょうし、現在は地元の熟練した多くの女性たちに仕事を提供する場所としても大事な役割を果たされています。

職人さんの技術は地域の活性化にも貢献しています (写真撮影タナカトシノリ)

初めての日米合作プロジェクト、ともだちトートの制作を通じて、物作りが繋げて行く伝統の大切さを再確認できました。様々な場所や物が均質的になっている現代でも、少数の人の持つ特別な技術によって地域のアイデンティティーや結束が強くなるということもです。

出来上がったともだちトートからフォークアートや漫画の伝統、寒さや雨にも負けず瀬戸内海を旅した帆掛け船の精神や、代々受け継がれる美しく丈夫な物を作るための知識を感じてもらえることを願っています。

ともだちトートと自転車
  • お問い合わせ
  • 特定商取引法に基づく表記
  • オンラインショップの利用規約
  • プライバシーポリシー
  • 注文のキャンセル、破損、返品、交換について

ニュースレターを購読する

 

カリフォルニア本店はこちら

日本の手仕事について自然な英語で発信してみませんか?えんとてんではウェブサイトなどの和文英訳のお手伝いをしています。ぜひhello@entoten.comまで、お気軽にお問い合わせください。

Copyright © 2019 えんとてんジャパン

イベント情報をニューズレターでお届けします こちらからご登録ください