アメリカメイン州で作陶をしている人気陶芸家アユミ・ホリエが、2020年東京五輪を記念してデザインしたネズミの手ぬぐい。いろいろな国の古いうつわを研究してインスピレーションを受けているアユミは、東京国立博物館に収蔵されている、江戸時代の有田焼染付け「染付大根鼠図菊形皿」をみた際、とても気に入ったのでハガキを買って長い間スタジオの壁に飾っていました。今回はそのお気に入りのお皿を造形に、阪急うめだスークでの作品展示を記念して、てぬぐいをデザインしてくれました。

福神大黒天さまの使いとして親しまれている白ねずみのお皿は、「大根食うネズミ」を「大黒ねずみ」に掛けて描かれたのだそうです。お皿は現在、東京国立博物館の「博物館に初もうで 子・鼠・ねずみ」(2020/01-02〜2020/01/26)で展示されています。

東京国立博物館研究情報アーカイブズより(https://webarchives.tnm.jp/)写真をクリックするととびます
アユミの手ぬぐいのネズミは、「大根食う」だけでなく、ねむったり、食べたり、大根を重量挙げしたり、波乗りに使ったりしている愉快な現代ネズミです。現代の宝珠は、ダイアの絵文字となっています。
大黒さまは福徳の神。この「五輪大根鼠図てぬぐい」が、友情、家族、楽しみ、そしてたくさんの愛を本年みなさまに届けてくださいますように、心から願っています。